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4. 八乙女駅観察録 〜線路関係の設備〜


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2. ホームで目に留まる設備たち
3. バスとの連携
4. 八乙女駅観察録 〜線路関係の設備〜
5. 泉中央駅新改札口開設前夜
6. おまけ 幟(のぼり)は絶好の広告媒体!?
7. おまけ その2 - 自動販売機は...
8. おまけ その3 - 放送いろいろ

4. 八乙女駅観察録 〜線路関係の設備〜
上記の内容とやや重複しますが、八乙女駅北側でレール交換工事をやっておりましたので、これは絶好の機会とばかり、滅多に太陽光下では見ない“線路工事の機材”の写真を撮って参りました。
かなり内容がディープな気も...。

用品置き場

レール交換工事もいよいよ本格化すると、八乙女駅ホーム北側はすっかり用品置き場と姿を変えておりました。
恐らくもう少し機材類は必要になるのではないかと思いますが、さすがにこれ以上置くと通常営業運転に支障を来すと配慮したのか、工事の規模の割には機材数が少ない気もします。

[画像:八乙女駅ホーム上より撮影]

交換予定のレール その1

他の鉄道事業者はどうか分かりませんが、少なくてもJR線ではレールを線路際に長期間放置する事は無いと思います。地下鉄の場合、一通りレールを線路際に並べ終わってからレール交換工事に着手するのか、暫くこのような光景が見られます。推測する限りでは、ロングレールのため、継ぎ目を溶接しなくてはならない箇所も多々あり、その工事期間を兼ねて長期間放置するのでしょう。
余談ながら、記憶違いでなければこの高架壁の構造が変わった部分から先が延伸区間だったと思いましたが、ご存知の方はご教示下さい。

[画像:八乙女駅ホーム上より撮影]

交換予定のレール その2

面白いもので、こちらには何故か4本も並んでいました。
恐らく、上写真で途切れている箇所と、ホーム内のこの箇所までの間の分が一緒に並んでいるのでしょうけれど、何故分断されているのかという謎は残ったままです。

[画像:八乙女駅にて]

レール継ぎ目 その1

交換後のレールは完全に溶接されたものとなった模様です。
従来は“いつもの”撮影地点の隣を走る列車によって物凄く揺れていた継ぎ目も、このような溶接工事によってそのような現象は解消され、幾らか静かになりました。
それにしてもこんなにがっちり溶接してしまって、果たして伸び縮みなどの問題は無いのでしょうか...。

[画像:八乙女駅にて]

レール継ぎ目 その2

溶接工事が行われたのは、この日の時点では泉中央行き側の線路のみでした。富沢行き線路はまだレールボンドも使われた旧来の継ぎ目でしたが、それでも以前より継ぎ目に何かクッション材のようなものが挟まれていたみたいです。

[画像:八乙女駅にて]

交換される予定のレールの中に... その1

この“ガ”と手書きされたガムテープは何を意味するのでしょうか。ガイドレール設置位置だとか、色々考える事は出来ますが、この箇所に“ガ”で始まる何かが必要そうには思えません。
保線関係はあまり詳しくありませんが、それにしてもこのような内容を枕木やレールに直接記せないのは、やはりPC道床ならではの事なのでしょうか。ガムテープ上に記すという几帳面さには脱帽です。

[画像:八乙女駅にて]

交換される予定のレールの中に... その2

別の日、今度は“ロ”を発見しました。一通り見渡すと、大体“ガ”と“ロ”が同数ぐらいある模様で、更にこの写真にも写っていますが、元々道床に記されたものを改めて記したような印象を受けます。保線系に詳しい方、どうか解説して頂けないでしょうか...。

[画像:八乙女駅にて]

レール運搬用台車?

だと勝手に決めさせて頂きました。レール交換工事に入る前にはこのようなモノは転がっていませんでしたので、恐らくそうでしょう。
随分と簡単な構造ですが、ブレーキらしきモノはあるみたいに見えました。実際にはどうなのでしょう。

[画像:八乙女駅にて]

資材運搬台車

こちらには色々入っていて、保線用品の玉手箱のようなものに見えるほどでした。
見ると若草色の何かが写っておりますが、恐らくこれが後述する“トラックマスター”の片側支点車輪となるのでしょう。

[画像:八乙女駅にて]

犬釘

仙台の地下鉄路線中に木製枕木区間ってあるのでしょうか? この木製枕木は恐らく他の鉄道事業者からの払い下げで、レールを仮留置する際に安定させる目的で準備されたモノと思われますが、それにしても何故犬釘まで一緒に転がっているのか、その点が不可解です。

[画像:八乙女駅にて]

直結8型用転倒防止金具 その1

いきなり随分とマニアックな標題ですが、実はこれ、入っていた箱も一緒に転がっていたから名称が分かったというだけの話です。
名称の示すように転倒を防ぐ金具なのでしょうが、何の転倒を防ぐのかは明確ではありません。

[画像:八乙女駅にて]

直結8型用転倒防止金具 その2

因みに、このように使われている金具です。結構目立ちますが、果たしてこれでフランジと干渉しないのでしょうか...。遠くにも見えますが、曲線レールの安定を狙ってカーブ内側に固定するみたいですが、“転倒防止”になっているのかどうかは...。

[画像:八乙女駅ホーム上より撮影]

直結8型用転倒防止金具 その3

上写真より約2週後に再訪したところ、この金具は取り外されていました。上がBefore、下がAfterです。

[画像:八乙女駅ホーム上より撮影]

トラック マスター その1

これもまたマニアックな標題ですが、銘板を見るとそのような名称が記されておりました。
その銘板に用途も記されておりましたが、通り、高低、軌間、水準と、レール交換の際に計測せねばならない一通りの内容を測定してくれる便利な装置みたいです。

[画像:八乙女駅にて]

トラック マスター その2

どちらが表なのか撮った時には分かりませんでしたが、ちょっと調べてみると手前側が測定用車輪、奥になる側が支点車輪の付け根となるみたいで、更に製造元のサイトを見る限りでは、分岐器の精度測定も可能な代物みたいです。

[画像:八乙女駅にて]

ガスボンベ

線路工事に溶接は欠かせません。従って、これは溶接に用いるガスボンベと思われます。駅構内にこのように無防備に置いているぐらいなのですから、中身は空だと思われます。

[画像:八乙女駅にて]

おまけ

八乙女駅が終点だった頃の遺構でしょうか。いかにも入換信号か何かが立っていたような雰囲気です。しかし、こちらは泉中央方のホーム端です。何故ここにこのようなモノがあるのか、不思議に思ってしまいましたので撮って参りました。

[画像:八乙女駅にて]

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